令和3年度 3学期始業式【校長講話】

公開日 2022年01月11日(Tue)

 明けまして,おめでとうございます。令和4年がスタートしました。

 1月11日(火)に3学期始業式が校内一斉放送でありました。

 以下,校長講話全文です。

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【校長講話】

 テーマ「未知? 選択肢」

 おはようございます。3学期の始業式を迎えることができました。まず始めに,この放送を聞いてくれていることに感謝します。ありがとうございました。今年もよろしくお願いします。新型コロナウイルスは,年単位でいえば収束に向かっているとはえ,「修学旅行」の延期など,直接影響を受けています。2年生の皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。3月の実施に向けて,準備していきたいと思っています。

 2学期の終業式で,value your life の話をしました。人は,自分の失敗や欠点には自分のことだから気づきますが,いいところは,ついつい人と比べてしまって,自信が持てません。お互いほめ合うことから始めたらいいと思います。自分を大切にしながら,そして,周りの人の存在を認めあい,「いいところ」「得意なこと」を伸ばしていきましょう。

 新年にあたって,いろいろなメディアや論壇で「この未知の世界をどう乗り切るか」ということばがいわれますが,未知の世界の中身はあまり語られません。当然です。未知なのですから。僕は,それを,「選択肢が増えること」と考えています。いろいろな分野で,年々選択肢が増えています。「学校の選び方」「勉強のしかた」「仕事のしかた」「性のあり方」など,「これまで許されなかったこと」「新しく生み出されたこと」「新しい選択肢になりそうなこと」が,増えていることは確かです。この変化を,面倒くさいとするか,チャンスとするかによって大きく変わってきます。

 「選択肢」が増えるということは,「多様性」が高まるということです。私たちがいるのは,「未知の世界」ではなく,グローバル化が進み,新しい技術が生み出された結果,「選択肢」が増え,「多様性」が高まった時代です。このような変化には,いろいろなコストがかかりますが,これからの組織や集団としての価値判断は,中身というよりも,選択肢を増やすことができたら「よし」として,逆なら,「そうではない」ということになりそうです。「未知の世界」ということばを聞くたびに,そんなことを考えています。

 3年生の皆さん,いよいよ共通テストです。「箱根駅伝で東洋大学が1秒を削り出せといっています。」何が起ころうと,どこにいようとできることを、1秒1秒積み上げてください。

 新型コロナウイルスの感染防止では,ゼロを目指し続けるのはとても疲れますが,感染者数は幾何級数的に変動することを考えると,みんなが少しずつ気をつけることによって,感染者数がかなり減ります。みんなで,とりあえず,この1月を,「感染しそうな所には行かない」をベースにしながら,「マスクを徹底する」「寒くても換気をする」「冷たくても手洗い・手指消毒をする」をしっかりして乗り切りましょう。

 以上です。