令和3年度 始業式

公開日 2021年04月06日(Tue)

 引き続き,令和3年度の始業式です。

 校長式辞です。

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 おはようございます。

 新2年,新3年生の皆さんが,このように登校し,今こうして始業式に参加し,並んでいる姿を見て,大変嬉しく思い感謝します。「ありがとうございます。」

 今日から,新しい学年のスタートです。1年生は2年生になり,2年生は3年生になりました。こう言うと簡単に聞こえるかもしれませんが,毎日,毎時間の積み重ねの成果です。昨年は,いいことも多かったですが,大変なこともありました。チャップリンという人の「人生はクローズアップでみれば悲劇。ロングショットで見れば喜劇」という言葉を思い出します。

 2年生の皆さん。よく2020年を乗り切りました。昨年の1月からこの3月までの15ヶ月間に,中学校を卒業し,高校に入学した皆さんの経験は,ここ何十年かで最も大きな変化の中にあったと思います。これを乗り切った経験で,これからの10年は何とかなると思います。

 3年生の皆さん,部活動の県大会の変更,新しい受験のシステムなどで悩んでいる先輩たちを最も近くで見ながら,支えた皆さんに感謝します。皆さんの支えのおかげで,去年の伊集院高校は,何とか持ちこたえることができました。ありがとうございます。

 今年もいろいろあるかもしれませんが,みんなで楽しみながら,そして少しだけ苦労しながら,乗り切っていきましょう。

 新しい年度を迎え,お願いを伝えます。

 まず,自分の「いいところ」あるいは「得意なこと」を,努力して見つけてほしいということです。そのために何が必要かというと,動きです。自分が動くのでもいいし,周りの変化を感じることでもいいのです。変化によって見えてくることは多いと思います。たとえば,立体の針金の模型は,何かわからないときにその周りを回ってみるとその形を感じることができます。変化の中から見えてくるものは大切なものです。もし,動いた結果,「いいこと」じゃなかったときは,それを乗り越えれば成果になります。それを,「いいこと」にすればいいのです。

 次に,自分の存在・命を大切にしてほしいということです。自分の存在を問うということは,生きていく上で必要なことではありますが,自分だけでは行き詰まることもあります。伊集院高校には,教育相談,カウンセリング,親身になって応援する教職員がいます。遠慮なく相談してください。応援します。それに加えて,「自己主張」してほしいと思います。悩みや思いを相手に直接話せればいいのですが,そう簡単にはいきません。方法はいろいろあります。思いを何か,例えば,小説,詩,映画,書,音楽,絵などの作品に込める。調べて論文としてまとめる。新しい部活を始める。方法はいろいろあります。

 そして,新型コロナウイルスの経験を,無にしないということです。警戒は年単位で続き,感染リスクはワクチンが広がるまでは減りません。マスク,手洗い,ソーシャルディスタンスは続きます。昨年度は,インフルエンザが皆無でした。しっかり対応を取り組めば,必ず成果は出ます。

 明日は入学式です。新入生が入学してきます。生徒と職員,総勢700人を超える「2021の伊集院高校」がスタートします。全員の力を集結して,魅力溢れる伊集院高校にしていきましょう。

 皆さんのこの1年が充実した素晴らしい1年になるよう祈念して,令和3年度1学期始業式の式辞とします。

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 また,生徒指導部の前園先生は,「新しい年度が始まり環境の変化がある今,不安や気疲れもあるかもしれません。ですが,みんなスタートは一緒であり,いずれ時間が解決してくれることもあるでしょう。今できることをコツコツと行い,乗り越えていきましょう。」と生徒に呼びかけました。そして「元気であることに感謝」,「察する力を持とう」,「いじめは絶対に許さない」の3つについて,講話がありました。

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 続いて,進路指導部の中村先生より,「いい学校のあるべき条件,あるべき姿とは。」,「大学入試制度が変わり,問題形式が変わった。それはある課題に対して,色々な知識を総動員して頭で考え,その答えを導き出すというもの。普段の授業の取り組み方や意識を変えていこう。」,「再スタート,新スタートだからこそ,高い目標を掲げよう。スタートは早いほどよい。やらない言い訳を作らない。」の3つについて,講話がありました。