令和2年度 3学期終業式

公開日 2021年03月25日(Thu)

 25日(木)に本校体育館にて,令和2年度の3学期終業式が行われました。

 校長式辞の内容です。

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 おはようございます。3学期の終業式に当たり,話をします。

 今年は,本当にいろいろありました。4月23日からの休校に始まり,6月27日の体育祭の突然の風雨。7月の大雨によるJRの運休による臨時バス,夏の暑さ,そして,1年を通した新型コロナウイルスへの対応などです。新型コロナウイルスの影響は,来年度も続きます。ワクチン接種が進み,本当の意味でウイルスと共存できるようになるまで,私たちは,我慢しなければなりません。マスクをして,手を洗い,毎日体温を測るということを続けていきましょう。 

 この間,いろいろ考えました。2つ紹介します。

 一つ目は,確かな情報をどうやって手に入れるかということです。いろいろな情報があふれている中で,感覚的には,1日くらい後に,客観的なデータをみて判断した方が精度は増すような気がしています。

 二つ目は,私たちは,未知の状況にいるということです。そして,世界中のみんなが当事者だということです。当事者として,国や県がいろいろな対策に対して,突っ込みどころはいくらでもあると思いますが,取り組むべき課題を,「混乱」としてあおる動きには,気をつけなければならないと思っています。

 この状況に対して,いろいろな動きがありますが,その変化の中に,その人,その組織の姿が見えます。いろいろな意味で,私たちは世の中から問われているのだと思います。私は,今気をつけていることがあります。まず,「ないものねだりをせず,今できるベストのことをする」ということです。今年できなくても,来年可能ならすればいいのです。それで復活しないのなら,それは仕方ありません。もう一つ,時間をかけることとかけないことをしっかり考えて動くということです。私の話も,できる限りコンパクトにしようと心がけています。

 この1年間の経験を活かして,自分を,そして,自分たちの生活と活動を守るために,マスクをして,手を洗い,ソーシャルディスタンスをとって,みんなで乗り切りましょう。

 このなかで,生徒の皆さんの頑張りに私は力をもらいました。特に1年生は本当に大変だったと思います。その中で,3学期のクラスマッチでは,頑張っていました。2年生は,文化祭と修学旅行が印象に残っています。部活動は,すべての部が一生懸命取り組む姿がありました。中には,全国・九州・県大会上位進出した部活動もありました。また,いろいろな団体からの参加の呼びかけにも,自主的に応募し,高い評価を得ました。進路の面では,月曜日の「合格体験を聞く会」にあったように,高いレベルに加えて,幅の広い分野の合格を獲得しました。日頃の努力が実を結んだのだと思います。この姿が,世の中からの問いへの生徒の皆さんの答えだと思います。

 私のことを話しすると,この1年で,うれしかったのは,大学の先生に,伊集院高校というところで仕事をしていることをお知らせしたら,HPを見てくださって,「「自分のいいところ」「得意なこと」を発見し,伸ばして,色でいえば700色に輝く学校を目指します。」というのは,すばらしいとほめられたことです。「自分のいいところ」や「得意なこと」を見つけるのは,難しいものです。私自身も,模索中です。自分の思いと周りの見方が一致しないと感じるときは,なおさらです。そんなときは,人と比べるのではなく,自分の中で,自分の意志でコントロールできる範囲で,「いいところ」,「得意なこと」を感じるようにしています。今の生活の中で,探してみてください。きっとあるはずです。「人に優しい」,「歴史がすき」,「この技が得意」,「暗記に自信がある」,「根性がある」,「落ち込んでも3日で復活できる」,「宿題は毎日する」など,探せばいろいろあります。皆さんが,1年前よりも,「自分のいいところ」や「得意なこと」を感じることができていれば,私たちも頑張った甲斐があります。

 いよいよ,春休みです。宿題が出ると思います。伊集院高校のシステムで勉強をしっかりすれば,希望の学校に合格できると思いますが,それをこなすのは実は大変だと思います。遅れ気味の人がいると思います。また,物足りなさを感じている人もいると思います。そんなときは,少しでいいので,何か自分で勉強してみてください。難しい問題集に挑戦するとか,単語帳を買って覚えるとか,何でもいいのです。例えば,瞬発力を高めるために,スプリットジャンプスクワットをしますよね。そんな感じの「筋トレ」の勉強版です。ときたま,自分の味を加えると,日頃の授業の価値を感じることができます。挑戦してください。

 最後に,一番大切なお願いです。4月6日の始業式に元気が姿をお互い見せ合って,おはようとあいさつをしましょうということです。部活動も勉強も,自分の基本的な生活が基本です。今年も,来年も,自分が基本であり,一番大事であることは続きます。そして,自分の生活を守るために必要であればいつでも相談してください。みんなで応援します。

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 また,生徒指導部の前園先生より「命を大切に」と「察する行動を」について,進路指導部の中村先生からは,「感動(感じて動く)」と「普通科高校として,まずは確かな学力を」について,今年度1年間の振り返りと春休みの過ごし方をふまえての講話がありました。