公開日 2020年10月26日(Mon)
『自分で自分を成長させるための話』
おはようございます。今日も,放送室から届けます。
土曜日,日曜日は,「妙円寺詣り行事大会」でした。伊集院高校からは,書道部が展示をしました。ありがとうございます。また,先週は,会場の弓道場であった大会で弓道部が優勝しました。おめでとうございます。徳重神社にある説明書きに,参加者は,参詣し夜の明ける前に帰り,翌日は平素と変わらぬ態度で業務に就いたと書いてあります。甲冑に身を固めて鹿児島城下から往復約40キロ,フルマラソンと同じくらいです。すごいことだと思います。私はこれまで,2回歩きました。1回目と比べて歩きながら,自分を見つめていろいろ考える機会となったことを覚えています。
自分を見つめて考えることはとても大切なことだと思います。先週,1年生が聞いた「資質・能力」についての講話の中で,ダルビッシュの“頭を使って練習する”という話がありました。部活動で,なぜ,アップの運動が必要なのか考えたことがありますか。体を整えながら,今日のコンディションを確認するためです。コンディションを無視して練習すると,肉離れなどのけがをしてしまいます。いくらうまくてもけがをしては試合ができません。なぜを考えることは,まさしく,「批判的思考力」です。パスやキャッチボールの練習では,相手のコンディションがわかります。これは,「協働的思考力」と関係がありそうです。相手チームから見たら自分のどこを責めるか,それに対してどう防ぐかを考えるのは,「創造的思考力」につながりそうです。いろいろな場面で,思考力は発揮できるし,必要なのです。
よく,ランニングについて,賛否が分かれますが,どっちでもいいのです。何のために走るのかが大事なのです。“頭を使って練習する”というのは,何のためにするのか考えて練習するということです。ウエイト・トレーニングも同じです。筋肉10キロが単なるおもりになるのか,パワーの源になるのかの分かれ目は,“頭を使って練習する”ということです。これは,勉強も一緒です。
思考力を高めるには,自分をもうひとりの自分で見ることが役に立ちます。それを「メタ認知」といいます。先週,朝の歩道の歩き方について,話があったと思います。地域の方は,皆さんをどう思っているのか考えたことがありますか。伊集院の生徒で最上級生は高校生です。高校生は,生徒として最高の位置にいるのです。小学生や地域の方から見たら,一番上のお姉さん,お兄さんです。そんな存在としてみられているし,期待されているのだと思います。皆さんにとっては,ある意味ではプライドになると言ってもいいでしょう。そんな目で,自分を見つめ直してみてください。同じ注意でも,受け取り方が異なってきます。違う世界が広がってくるかもしれません。「メタ認知」の効用です。
今日は,ヤングという人が『アイデアのつくり方』という本の中で,「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。」と言っていることを意識して話をしてみました。「自分を成長させるためにはどうすればいいか」というテーマで,「私の経験」,「先週の思考力の講演」,「メタ認知」を組み合わせたものです。話の内容とともに,考え方が,生徒の皆さんの参考になれば幸いです。
リンゴや柿がおいしい季節になりました。私は毎日食べています。そして,「マスクの着用」,「手洗い」がさらに必要になる季節にもなりました。新型コロナウイルスへの対応については,「形」から入って,そして,「意味」をしっかり理解して,感染を防止しましょう。
また,新しい1週間が始まります。お互い頑張りましょう。
続いて,本校卒業生であり今年度教育実習生である4名の先生方の紹介です。※( )内は教育実習科目と在籍クラスです。
吉見 湧大 先生 ( 地歴公民 : 3年1組 )
池田 星瑚 先生 ( 数学 : 2年6組 )
辰元 大介 先生 ( 保健体育 : 2年1組 )
白石 雄樹 先生 ( 芸術 : 3年3組 )