R2年度 始業式

公開日 2020年09月01日(Tue)

 夏休み中の三者面談,夏期補習,第2回実力考査も終わり,いよいよ9月に入りました。

 2学期始業式は,1学期終業式と同じ形式で一斉放送による実施でした。

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 校長先生の式辞全文を記載します。

 おはようございます。終業式で,一番伝えたいこと,お願いしたいことは,2学期にまた会いましょうということですと話しました。この放送を聞いてくれてありがとうございます。

 この夏私は,久しぶりに長い休みを取りました。休み明けに,友達や先生に,久しぶりに会ったときに,名前を思い出せないくらいという表現を使いましたが,これくらいしっかり休むことができました。

 この2020年は,記録に残る年になり,そして今もその途中です。大づかみとしては,「我慢する年」と言われていますが,成長を前提としている社会が,「現状維持でもいい」とすることは異例です。その時点で,何かが変化しているのです。現状維持が意味を持ち,何かがリセットされ,その中で新しい試みが問われているのです。継続と変化が同時にあり,それぞれが意味をもつとも言えます。

 この状況を生き抜く工夫をしながら,自分を知ることができます。例えば,ものの感じ方として,何かの動きや変化の中におもしろさを感じるのか,静止してものをじっと見つめる中におもしろさを感じるのか。頑張り方として,あしもとを見て踏ん張るのか,上を見て飛び跳ねるのか。モヤモヤしたとき,周りにまなざしを向けるのか,自らを省みるのか。おそらく,両方ありです。そして,これらを繰り返しながら,私に,そして皆さんに,「合っている」ところを知ることになると思います。私の場合は,「動きの中」「あしもとから」「自ら省みる」ほうが,「合っている」ように感じています。

 2学期も,伊集院高校は,授業などを進めながら,まず,クラスマッチ,徳重杯,文化祭,共通テストの出願,就職・進学の試験,修学旅行などの行事に,新型コロナウイルス,暑さに注意しながら,取り組みます。この中で,生徒の皆さんへの,生活の基本のサポートは,すべてに優先します。「きつい」人もいると思います。体調,気持ち,生活の状況など,少しでも気になる場合は,私たちに伝えてください。

 3年生は本気になりましたか。いろいろな変化の中にいて,自分の位置を保つのも大変だと思います。就職,進学とも,試験の日程が例年よりも遅くなっていますが,いよいよ始まります。学校は,これから本格的に受験のための体制をとります。それは,3月の後期試験,追加募集等まで,学校全体で緊張感を維持する体制です。登山に例えれば,登りたい山,そして,今どのくらいまで登っているのか,1日何メートル登れるのか、199通りあり,その中で,みんなで登り続けるということです。横浜高校の渡辺前監督が,「自分のためだからこそ,みんなに協力しろ」と言われたことを思い出します。登頂に成功した人は,すぐに下山しないでください。頂上から見える景色を大事にして,次のステージへの準備をしながら,登り続けている人を応援してください。3月に試験がある3年生に伝えます。共通テストから前期試験までのおよそ1ヶ月は,「黄金の期間」です。信じて勉強すれば,間違いなく,不思議なくらい成績が伸びます。それまで勉強したことが,化学反応を起こして,融合し,結晶化して,質が変わります。これは本当です。絶対諦めないでください。みんなで,3月まで、自分をそして学校を高めるため一緒にがんばりましょう。その覚悟がなければ,伊集院高校の生徒の皆さん全員の進路実現を果たせないのです。

 今年の特別な夏を乗り切った皆さん,そして,私たちなら何でもできます。前を向き,たまに振り返り,それぞれのペースで前に進んでいきましょう。

 おわります。

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 次に,生徒指導主任の前園先生より,次の3点について講話がありました。

 ・早くリズムを取り戻そう。

 ・何かあったら(体調,気持ち,生活の状況など)相談を。

 ・2学期もルールを守り,まずは元気に生活していくことが1番。

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 最後に,進路指導主任の中村先生より,講話がありました。

 記録的な暑さに見舞われながらも夏季課外を計画通り実施できた8月が明け,今日から9月,二学期のスタートです。

 高校時代を振り返るとき,自分が没頭したこと,それが勉強であれ部活動や学校行事であれ,最も打ち込んだのは二学期,それも高校二年の二学期だったという人は多いです。つまり二学期は一年間で最も充実した時期となる学期です。

 三年生の皆さんは,大学入学共通テストの出願が目前に控えています。すでに模試を何回も受けて,従来のセンター試験とは出題形式が大きく変わってくることは,承知の通りです。新型コロナウィルスの影響で先が見通せない中,共通テストの結果が合否を左右するケースが多くなりそうです。入試は1点で合否が分かれます。合否に限らず,点数がわずかに足りないために出願校や学部学科を変更した先輩が過去何人もいました。三年生の皆さんに求めたいのは,受験までに質の高い学習をどれだけ積み上げることが出来るかが合否の鍵であると理解して今日からの二学期を過ごすことです。そのために学年,クラスが一丸となって頑張る雰囲気作り,受験を乗り切る体調管理が重要であることは言うまでもありません。

 一,二年生の皆さんは,将来の進路について考え行動を起こす二学期としてください。新しい入試では自分の学びたいことや適性について記した志望理由書や高校時代の取り組みを記した活動報告書の提出が求められます。学びたいことや興味のあることについて研究し,その成果を報告書にまとめるのが本来でしょうが,体験授業やボランティア,学校や地域の行事を通して自分の興味・関心や適性に気づき,そこから進路目標を決めていくのも良い方法です。
これから求められる力とは,自分の考えを文章化し発表する力,協働して深く考える力です。伊集院高校を訪問される大学や専門学校の方から「伊集院高校の卒業生は学びのリーダーとなって頑張っている」との評価をいただきます。その源は高校時代の主体的な学習態度だと思います。

 日数的に長く,さまざまな行事が予定されている二学期が実りある,成長につながる期間となるよう期待しています。
 以上で進路指導部の話を終わります。